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日々のこと
屋根と制限
建築基準法による高さの制限により、
密集した住宅地では、周辺の建物のほとんどが同じような高さに揃っています。
そのため、あたらしく建物ができるときも同じようなかたちと高さになる訳ですね。
街並や周辺の環境を悪くしないように、という主旨にはおおいに賛同できますが、
実際の街に出来ていく屋根並みはというと、なかなかよろしくなっていない。。。
我々設計者が工夫する部分と、制度側からも考え直す部分、
両方が必要ではないかと思っていますが、、、そう簡単ではないのです。
さて、写真は宮崎台の家、屋根工事です。
とにかく空と一緒に見上げると、気持ちよいです。
写真は屋根にクローズアップしていますが、出来上がるとそのかたちに左右されない外観になる予定です。(もう少し進んだらご紹介したいと思います)
高さの制限によってできるかたちを積極的にデザインしていく。
もしくは、まるで影響を受けていないようなデザインしていく。
いずれにせよ、相当な影響を受けるものなので、計画にあたってとても大きな要素になっています。
それだけに、少しルールが変わったら、多いに街並は変わるだろうな、
などと設計者なら誰でも考えているでしょうね。
コンクリート
コンクリートが打ち上がりました。
手前が、隣地との境界側の土留めを兼ねる塀で、
奥に見えるのが、地下一階部分です。
型枠の中に流し込むものですので、ふたを開けてみるまで仕上がりが分からない。
そんな緊張感と楽しみがコンクリートの表情にはあると思います。
気をつかった施工によって、奇麗に仕上がりました。
また、晴れた日に撮影したものなどご紹介したいと思います。
ここから、上階の木造部分の工事に移っていきます。
基礎のこと
こちらは「宮崎台の家」の基礎工事の写真です。
木造3階建ての計画ですので、鉄筋やコンクリートの工事は基礎部分のみになります。
今回も「ベタ基礎」とよばれる、地面に接する部分にコンクリートを「ベタ」っと打ち、一体的で安定した基礎を作ろうという発想の工法です。
完成後は見えない箇所になる部分であり、
構造計算によっても安全が確かめられた部分ではある、
にも関わらず、そのかたちが気になってしまいます。
建物にレントゲンをかけて見たときに「きれいな基礎ですね」と言われるようなかたちにしておきたい。
むかしの武士が、どんなにボロを着ようともフンドシだけはきれいなものをつけておけ、と考えたような気持ちかもしれません。
今回は真っ平らで、外周部のみぐるりと立ち上がった、すっきりとしたかたちに仕上がります。
きれいな基礎が出来上がること。
これは建物自体の安心はもちろん、住まい手の気持にも伝わる部分があるのではないか、
と考えているからなのです。
地下の壁
現在進行中の「板橋の集合住宅」の工事現場の様子です。
地下1階を鉄筋コンクリート造とし、地上2階を木造とする混構造の計画ですが、敷地が傾斜地のため地下1階の半分くらいが地上に現れてきます。
この地上に現れる地階がコンクリートの打放しとなるのですが、写真はその地下部分の壁の鉄筋を組んでいるところです。断熱にも配慮をしながら、美しいコンクリートが打てるように関係者一同気合いが入っています。
この日は構造設計の先生と配筋状態の検査を行いました。入念にチェックをしましたが、まったく問題なし。丈夫な壁になってくれるでしょう。
このあと型枠を組み、コンクリートを流し込む作業に入っていきます。