日々のこと

撮影 宮崎台の家

090819.jpg
宮崎台の家が完成し、撮影を行ってきました。
写真はカメラマンの脇で当事務所が撮ったスナップです。
工事中はゆっくりとしていられないので、
ようやく、時間とともに変化していく光の雰囲気を確認できました。
もうすぐご入居されますのが、
長く愛される家になってほしいと思います。


090728-1.jpg
090728-2.jpg
宮崎台の家の足場が外れました。
写真は外壁の一部です。
色!!
なのです。
この壁が、外観の印象をつくりつつ内部空間にも現れてきます。
計画での位置づけとクライアントの好みをもとに、
かなりの種類の特注の塗りサンプルを制作して、選択しました。
単体でみるとインパクトのある色ですが、
街並に楽しさを、空間には彩りとちょっとした刺激を、
与えてくれると考えています。
全貌は完成写真でご覧いただきたいと思います。
ちなみに、
天気や光のあたる方向によって表情のかわる左官の仕上です。
写真の色は今日たまたまレンズに映った色なので、
次回の写真はまた表情が違うかもしれません。
それも楽しみの一つです。


造作家具

090626.jpg
宮崎台の家が大詰めに差し掛かってきました。
写真は制作中のキッチンのカウンターです。
裏側がキッチンで表が大工さんの制作によるものです。
実は、カウンターに取付ける換気扇やそのダクト、
ちょっとした収納スペースなど、大切な役割をもつ複雑なものです。
一方で、一番ゆっくり過ごしたい場所にもあるので、使い易くも、
スッキリと暖かみのあるものになるように考えています。
なにせ家の目立ったところにあるので、
その精度が家の仕上がりに影響するため気になっておりましたが、
おかげさまで、今回も随所に大工さんの腕を振るっていただけました。
(もう少し続きますので、引き続きお願いします)
いよいよ、仕上工事に移っていく予定です。


内装の材料

090529.JPG
宮崎台の家が、内装工事に入ってきました。
写真は、材料を並べている様子です。
右は階段や窓台に使用する木の無垢材。
吹き抜けがあるところを利用して長いままの材料をおいてあります。
(設計者は吹き抜けのこの使い方を想定していました!?笑)
左は壁や天井のためのプラスターボード。
その手前に大工さんお決まりの作業台。
この作業台のしくみは、簡単にしまったり広げたりできるので、
工事の作業に限らず活躍します。
内装の材料も開発がすすみ「新建材」と呼ばれる、丈夫で値段も手頃なものが増えてきました。模様がプリントしてあったり、現場での作業性がよかったり、様々な工夫がされています。
ですが、どうにもこれが味気ない。
必ずしも「無垢の木が良い」と思っている訳ではありませんが、
木の仕上材をみると嬉しい気持ちになるのは、
設計者だけでなく、そこに住まう人にとってこそだろうなぁ、
と思っていたりはするのですが。。。


屋根と制限

090501.jpg
建築基準法による高さの制限により、
密集した住宅地では、周辺の建物のほとんどが同じような高さに揃っています。
そのため、あたらしく建物ができるときも同じようなかたちと高さになる訳ですね。
街並や周辺の環境を悪くしないように、という主旨にはおおいに賛同できますが、
実際の街に出来ていく屋根並みはというと、なかなかよろしくなっていない。。。
我々設計者が工夫する部分と、制度側からも考え直す部分、
両方が必要ではないかと思っていますが、、、そう簡単ではないのです。
さて、写真は宮崎台の家、屋根工事です。
とにかく空と一緒に見上げると、気持ちよいです。
写真は屋根にクローズアップしていますが、出来上がるとそのかたちに左右されない外観になる予定です。(もう少し進んだらご紹介したいと思います)
高さの制限によってできるかたちを積極的にデザインしていく。
もしくは、まるで影響を受けていないようなデザインしていく。
いずれにせよ、相当な影響を受けるものなので、計画にあたってとても大きな要素になっています。
それだけに、少しルールが変わったら、多いに街並は変わるだろうな、
などと設計者なら誰でも考えているでしょうね。


基礎のこと

090408.jpg
こちらは「宮崎台の家」の基礎工事の写真です。
木造3階建ての計画ですので、鉄筋やコンクリートの工事は基礎部分のみになります。
今回も「ベタ基礎」とよばれる、地面に接する部分にコンクリートを「ベタ」っと打ち、一体的で安定した基礎を作ろうという発想の工法です。
完成後は見えない箇所になる部分であり、
構造計算によっても安全が確かめられた部分ではある、
にも関わらず、そのかたちが気になってしまいます。
建物にレントゲンをかけて見たときに「きれいな基礎ですね」と言われるようなかたちにしておきたい。
むかしの武士が、どんなにボロを着ようともフンドシだけはきれいなものをつけておけ、と考えたような気持ちかもしれません。
今回は真っ平らで、外周部のみぐるりと立ち上がった、すっきりとしたかたちに仕上がります。
きれいな基礎が出来上がること。
これは建物自体の安心はもちろん、住まい手の気持にも伝わる部分があるのではないか、
と考えているからなのです。


お問い合わせ