日々のこと
地鎮祭 境南町の家
境南町の家、無事に地鎮祭が執り行われました。
天気のぱっとしない日が続く中、快晴で気持ちのよい日になりました。
工事も無事に進んでくれそうです。
制作の門扉
井の頭の家です。
今回は、門扉や手摺などのデザインと制作を、
アトリエベガさんにお願いしています。
写真は、原寸の部分モックアップ(つくり途中です)。
何度も打合せを重ね、実物をつくりながら、
検討を進めていきます。
やっぱり実物をみると、イメージが湧くものです。
次の写真は、内装です。
実はこの4枚のガラス、もとの建物の外回りに使われていたものです。
せっかくなのでどこかに活かそう、ということで、
ダイニングテーブルの脇の壁に、室内の窓として利用しました。
この二つ、単体では発想しないようなテイストではありますが、
全体をイメージしながら、コラボレーションしていく楽しさを改めて感じました。
もう少しで
井の頭の家が、いよいよ完成間近になりました。
目の前の立派な桜並木、こちらも満開寸前です。
一部、柱や梁がそのまま見えてくるような内装になります。
いよいよ追い込みではありますが、
仕上工事こそ、一層丁寧な工事を進めていただくように確認してきました。
この春この桜をいちばん楽しめるのは、現場の職人さんたちのようです。
(うらやましいような、ゆっくりとは見れないような。。。笑)
現地視察
東京ソテリアさんへお邪魔してきました。
みんなの暮らしが始まっていて、もう随分となじんでいます。
暮らしで見つけた建物のいい部分やちょっと修正が必要な部分について、意見をいただいたりもできました。とても良い感じに使われています。
犬も随分と大きくなっていたし。
さて、
この日の目的は、次の計画の打合せと現地視察です。
東京ソテリアハウスから歩いてほど近いところに物件はあります。
鉄骨造3階建ての大きな建物を、次の家にしよう、という計画なのです。
まだまだ抽象的なイメージの段階ではありますが、
利用者、スタッフ、その他関係者、
みんなが参加するようなかたちで設計を進めていきたいと考えました。
クリアしなければならないハードルは幾つかありますが、
関係者の意気込みをみれば、必ずや成功するだろうと予感しています。
写真は、ひとつのフロアと屋上の様子。
メンテナンス
本ページ、サーバーのメンテナンスでしばらく開けなかったようです。
ご迷惑をおかけいたしました。
下目黒の家
下目黒の家が完成をむかえました。
落ち着いたら写真をアップしたいと思います。
左官の壁
下目黒の家です。
前回ふれた左官の壁が、ほとんど仕上がってきました。
なかなかいい表情です。
工事全体も残すところ後わずかになりました。
ジャイサルメール/Jaisalmer
旅行の話です。
この間の正月休みに行ってきた、インド旅行からピックアップ。
ジャイサルメールはインド西部、タール砂漠のほぼ中央部に位置するオアシス都市です。
中央に要塞のような城を構え、周辺に城下町が広がっています。
特徴的なのが、その建物に使われている材料。
街にあるほとんどの建物が「ジャイサルストーン」といわれる現地で採れる石でつくられています。そのため街全体が同じ色彩でつくられ、なんともいえない街並をつくり出しています。
現在は、古い宮殿や邸宅を改修してホテルやレストランにしていたりして、観光地になっていますが、当時は西と東をつなぐ交通の要所として栄えていたそうです。
その土地のもつ風土や歴史が街並にあらわれている街は、やっぱり面白いです。
これから発展する国。
どんどんと開発は続くと思いますが、よい部分を残していくよう考えてもらいたいですね。
ちなみに、街から離れると砂漠になるので、
しっかりと観光のラクダにのって夕日を見に行ったのでした。
改修の解体工事
井の頭の家の解体工事が進んでいます。
築19年程の木造の建物を改修する計画です。
図面上での検討では分からない部分を、解体工事と平行して検討していきます。
この辺りが、新築の計画より難しいところですが、
出てくる問題を一つ一つ解決しながら進めていくのは、臨場感があって面白くもあります。
しばし工事期間がつづきますが、着実に進めていきたいと思います。
左官・大工
下目黒の家です。
着々と工事は進んでおります。
(棟梁に聞いたところ、思った以上に苦戦してるぞと言われましたが。笑)
さて、
今日はクライアントの立会のもと、左官工事の仕上がりの確認を行いました。
左官工事:コテで塗る仕上、下地の工事
仕上材として使用するのものとしては「珪藻土」とか「漆喰」などが一般的に知れていますが、実際は材料メーカーさんが商品として開発しているものが多く使用されています。
汚れにくい工夫がされていたり、
ひび割れが起こりにくい工夫がされていたり、
塗りやすい工夫がされていたり、
よく研究・開発がなされています。
これの実物サンプル(A4版の板に塗ったものなど)が建て主が見るサンプルです。
もちろん色も塗り方(模様)も選択できるのですが、ここが面白い。
各メーカーさんごとに塗り方のネーミングがなされているのです。
たいていはカタカナ名。
そのネーミングでお願いすれば、見たサンプルの壁が出来上がる、と、
とても、売りやすく、買いやすい、商品になっているのですね。
関係者も間違いが少ないので安心です。
ただ、実際に塗る左官屋さんからの視点は違います(たぶん)。
材料の調合、混ぜる骨材の大きさや量、使う道具の種類とその動かし方。
本来、仕上がり具合は無限に調整できるのです。
また逆に言うと、サンプルでつくったものと100%同じ仕上にはできないのです。
と、前置きが長くなりましたが、
言いたかったことは、
実際塗る職人さんとコミュニケーションがとれると、
微妙なニュアンスが表現できる、
ということ。
ということで、今日は、
もう少し表情をつけたい、とか、もう少し平坦に、とか、お願いをしつつ、
職人さんからのアドバイスも反映させつつ、
直接目の前で試し塗りをしながら、
最後はクライアントの確認をもって決定をしました。
上の写真はその様子、実際の仕上がりはお楽しみに。
ついでに、大工さんの話。
写真はフローリングを張っている様子です。
隙間になにか挟まってません?
天然の木は湿気たり乾燥したりすると膨らんだり縮んだりします。
そのため、もし縮んだ状態で板をパツパツに張ったとすると、
木が膨らんだときに、全体として入りきらなくて弾けてしまうのです。
逆の場合は、板同士に大きな隙間が出来てしまいます。
そうなのです、そのためなのです。
予めある程度の遊びを設けるために、薄い板を挟んで張っているところなのです。
季節(乾燥しているとき、湿気ているとき)や樹種の特性を配慮して、
大工さんが微妙な調整をしてくださっています。これまた絶妙!
と二つのお話を書きましたが、
この辺りは、大量生産にはない職人の知恵、手仕事の面白さですね。
そして、建物の善し悪しに影響する大切なことだなぁ、と
改めて思った一日でした。