白河のビル

清澄白河駅、半蔵門線の出口からは数軒隣(息を止めても辿り着けるかもしれない)、大通りに面した立地に建つ6階建てのビルである。1階に店舗、残りの階に14戸の住戸が入る、

立地が良いため建ぺい率・容積率が大きく、敷地境界いっぱいに建物を配置し有効に活用したくなる。幸いにも道路に2面で面し、施工上、多少使わせていただくことができた。おかげで、建物と境界の隙間がほとんどないような建築となった。

それぞれの住戸はコンパクトにまとめてある。いつものような仕上げに加えて、デッキプレートを露出した天井とし、鉄骨造らしさを表現している。梁や柱のかたちも、無理な抵抗はせず、堂々と残した。木目の細やかな仕上がり感ではないが、かえって力の抜けた場所ができたとも思う。

ギリギリの箇所が多く苦労も多かったので、できた写真をみると以外にもすっきりとしている。苦労をアピールしたい気持ちもあるが、これで良しとしよう。


白河のビル

用途:集合住宅・店舗
所在:江東区白河
竣工:2017年3月
構造:鉄骨造
階数:地上6階

敷地面積:46.80m²
建築面積:40.42m²
延床面積:186.63m²
設計:佐久間徹設計事務所
構造:むらの構造設計室
施工:春日建設
撮影:長谷川健太

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