光庭の家

JRのターミナル駅からほど近く、周囲に高い建物を建てることのできる環境に建つ住宅である。現状では、駐車場か小さめの個人住宅が近接している程度であるが、近くでは大きなマンションやビルの工事も散見される。そこで、将来周囲に高い建物が建っても、光や風を取込み、プライバシーを確保できるような計画が求められた。

1階にピロティ形式の駐車スペースを確保して、2階にメインの居場所、3階に水廻りや寝室を配置した3階建て構成である。この2階に二つの光庭を用意して、空からの光を届けるように考えた。中央に捲きストーブを囲むように居場所があって、両側にこの光庭がある。どちらを向いても外を感じることができるようにと、いつも考えていることが今回も実践できた。


外部を直接見るような開口部は少ないのだが、幾つもの抜けがあて、さまざまな光が回り込む。そこここに居場所があって、それぞれ時間のよって表情が変わる。ご家族みんなが朝に入お風呂、ここも特等席だ。光庭を望むデスクではさぞ勉強がはかどっていることだろう。2階から下ってアクセスする1階の茶室は、落ち着いたハナレとなっている。

シンプルな表現にもかかわらず、奥の深いさまざまな空間ができたことが嬉しい。


光庭の家

用途:個人住宅
竣工:2014年11月
構造:木造
階数:地上3階

敷地面積:118.32m²
建築面積:57.32m²
延床面積:114.05m²
設計:佐久間徹設計事務所
構造:筬島建築構造設計事務所
施工:株式会社オムニバス
撮影:蒔苗 仁

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