上水新町の家
小平市、閑静な住宅街に建つ住宅である。まきストーブを始め、建主さんのセンスあふれる家具や小物が、活き活きとするような空間を考えた。1階にリビング・ダイニング・キッチンを配置して、2階に水廻りと寝室を二つ設けている。実にシンプルなプランであり、建築的な主張が目立たないように気をつけている。キッチンは今回のための造作のものであるが、木(チーク)の天板、コンクリートブロックの脚など、ざっくりとした素材でざっくりと作ってある。
暮らし方の難易度は高そうだが、お住まいの様子を拝見すると、整然としていた(写真みてください)。南の庭や、建物の脇にはまきのストックが並べられている。これも絵になる。ポストは建主さんの自作のもの。外観も典型的な切妻屋根の形状とし、緑が映えるように黒としている。
さて、なにか設計者のセンスが光ったところがあるのだろうか(汗)?考えてしまうところもあるが、住宅としてはこういうあり方こそ、気持ち良く暮らせる家になるのだろうと、納得感と安心感もある。
上水新町の家
用途:個人住宅
所在:小平市上水新町
竣工:2015年1月
構造:木造
階数:地上2階
敷地面積:113.42m²
建築面積:44.72m²
延床面積:89.44m²
設計:佐久間徹設計事務所
施工:平野建設