上原の集合住宅Ⅱ

代々木上原駅からほど近くに建つ集合住宅である。

白いタイルの外壁仕上げに規則正しく設けられた窓。この上なくシンプルな外観である。ただちょっとスケール感がおかしいので、何室あるんだかよくわからない。

エントランスホールの石の壁には苦労した。天然の御影石を一枚一枚、仕上げの荒さをかえて幅や厚みも変えた。そこに濃淡の違う浸透系の保護塗料を施し、ランダムな表情をつくる。なかなか他所ではみない面白い表情になった。これからの定番仕上げの一つにしようど思ったが、石屋さんはもうやりたくないって言うだろうなぁ。