田柄の家

練馬区の住宅街、東南角地に建つ地下1階地上2階の建築である。地下の一部に事務所機能をもたせ残りのスペースを住宅としているが、小屋裏も合わせると4フロアからなる縦に長い建物である。その各所に、たくさんの居場所を設けている。

メインの居場所は環境のよい2階に設けているが、採光については必ずしも南面を頼っていない。畳の居場所に対しては東西それぞれにやや大きめな開口を、テーブル廻りの出窓は北東に向けて、設けてある。いつものとおり、各居場所に対する光の質をコントロールして、視線を様々な方向に向けたかったからだ。

ちなみに、外装の一部（バルコニの手すりなど）や外構は、外構屋である建主さんによる工事が予定されている。写真は引き渡し前後に撮られたものであるが、外観や他の階は建主工事のキリがついたら撮らせていただく予定。といって一年ちょっと過ぎたが、今のところキリがついていないようなので、2階の内観写真のみアップしている。