ざらら

閑静な住宅街に建つサロンを併設した木造の住宅である。暮らしそのものを発信できるギャラリーのような場所にしたい、という要望から設計をスタートさせた。とはいえ、派手な材料、派手な空間を必要としているわけではなく、シンプルでミニマルな暮らし、そんなキーワードが相応しい特別な場所にしたいとのこと。

これに頭を悩ませた。どんなことを意識したらいいだろう?

周辺環境と敷地の形状を考慮し、東南に庭を設けたL型のプランを考える。その庭に南側を面して居間が配置される。来客のことや生活の動線を考えて、階段のある空間を挟んで水回りとサロンを離れのように見立てる。玄関を開けると階段越しに庭まで見通せる空間ができる。でも極端に材料を切り換えたり特殊なディテールは用いない。統一した木の無垢材、左官の壁。木製のサッシ、アルミの既製品を適材適所にバランスをとる。光と風を適切にコントロールして陰影をつくる。コツコツと丁寧につくる。

う〜ん、すみませんいつも通り!!笑。

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ざらら

用途:個人住宅
竣工:2021年12月
構造:木造
階数:地上2階
敷地面積:101.28㎡
建築面積:49.19㎡
延床面積:97.56㎡
設計:佐久間徹設計事務所
施工:宮嶋工務店
撮影:根本健太郎

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