新川の家
三鷹市新川に建つ、大きな庭のある小さな家である。ご家族には近くにもう一つの家があって、この家には欲張ったスペースを準備する必要がなかった。小さく建てると残った分は庭にできるんだから、といった発想だ。そのため必要な分を必要なサイズで計画することができた。
1階にLDKと水廻り。空間をコンパクトにまとめるため、キッチンで食事も取れるように設定。このキッチンはオリジナルで造作した。その隣にソファーのスペース。全体が南側に庭と連続するような大きな開口部を設けている。よく見たらワンチャン写ってる!水廻りは長ーいカウンターの洗面。多目的に使うことができる。
2階にはベッドルームと収納。こちらも程々のサイズ。一階より小さいから、平家の部分ができる。だから一階にも屋根型の空間ができている。外観も柔らかくなった。
変化していく家族構成のなかで、折々で相応しく使うための家である。あれ、今は誰が住んでるんだろう?笑。そんな幸せな家である。
新川の家
用途:個人住宅
所在:東京都三鷹市新川
竣工:2024年6月
構造:木造
階数:地上 2 階
敷地面積:146.31㎡
建築面積:38.31㎡
延床面積:64.80㎡
設計:佐久間徹設計事務所
施工:匠陽
撮影:石井正義